リノベーションではすべての壁を取り払って、「0LDK」の部屋を作れます。多くのメリットがある一方で、失敗すると取り返しがつかなくなりそうで心配です。どのように進めればいいのか、間取りの事例を交えながら紹介します。

0LDKって何?

例えば「2LDK」なら、10畳以上のLDKに居室が2つという間取りです。0LDKは数字がゼロになるので、「居室がないLDKだけの間取り」という定義になります。ただし浴室やトイレ、サービスルーム(納戸)は別です。

 

0LDKは玄関を開けると1つの部屋にリビングとダイニング、キッチンがあり、寝室や書斎としての役目も果たしています。さながらワンルームの拡大版といったところです。

 

注文住宅であれば最初から0LDKとして建てられますが、新築のマンションで0LDKは少なく、購入後にリノベーションするのが一般的です。一人暮らしのために中古マンションを購入したり、子どもが独立して使わない部屋があったりするときなどに、0LDKへのリノベーションが行われる傾向にあります。

 

壁やドアなどの間仕切りが無くなると、部屋全体が広く見えるのがメリットです。さらに室内の風通しが良くなり、光が奥まで届きます。掃除も楽になりそうです。レイアウトも自由自在で自分好みの空間を作れます。さらにリノベーションはドア1つが意外と高価なため、0LDKにすると費用を抑えられるでしょう。

 

リノベーションの際には、その壁が壊せるのか必ず確認しましょう。壁の中には「耐力壁」といって柱や梁と同様に部屋を支えるものがあります。当然、壊してしまうと部屋だけでなく建物全体が崩れるかもしれません。自己判断はせず、専門家やマンションの管理組合に尋ねたほうが良さそうです。

 

すべての内装を取り払えるスケルトンのリノベーションができない場合は、壁の中の電気系統についても注意が必要です。断線を防ぐと共にスイッチやコンセント、インターホンなどをどこへ移動するか考えておきましょう。コンセントに接続していた家電も同様です。

 

0LDKにすると部屋が広くなった分だけ、冷暖房の効率が従来よりも悪くなります。壁の内側に断熱材を入れたり、断熱窓に取り換えたりするなどのリノベーションも必要になります。

 

また壁を壊した後はクロスで跡をきれいに隠したり、部屋ごとに床材が異なっていた場合は統一したりする工事を行わなければいけません。既存のクロスや床材が廃番になっていると、そのままにするか全面的な張替えになります。

0LDKの間取り事例

0LDKは部屋ごとの段差が解消され、ドアや引き戸の敷居が不要になるので、完全なバリアフリーも実現が可能です。車椅子での移動も簡単。つまづくリスクも低くなり安心して暮らせるので、子どもや高齢者のいる家庭なら、部屋のどこにいても目が行き届くのは大きなメリットです。

 

間取りの中には、ベランダや専用庭まで床の高さを均一にして、玄関を開けたとき連続した1つの空間に見せる事例もあります。ベランダや庭に床材と同じ色や似た素材のデッキを敷くと、より統一感を出せるでしょう。

 

中央部に浴室やトイレ、洗面所など水回りを配置して、その周りを家具で隠し、部屋を回廊のように使う間取りの事例もあります。家具の奥行を揃えると、壁と同じ感覚です。最近では、そのような使い方を前提としたシリーズ物の家具が販売されています。

LDKで間仕切りが欲しい時は可動式壁で仕切ろう!

0LDKは壁が無いのが大きなメリットですが、時には間仕切りが必要になるシチュエーションもあります。例えば来客があるときは、片付いていないところや、寝床があるスペースは隠したくなるでしょう。家族と同居して、急に自分だけの空間が欲しくなる場合もあります。

 

据え置き型の間仕切りでも役に立ちますが、移動させるのが面倒です。置きっ放しだと0LDKの魅力である開放感が損なわれてしまいます。そこで可動式の間仕切りを設置する方法があります。

 

可動式間仕切りとは使うときにスライドさせて、好きなように空間を仕切れるものです。使わないときは折戸のように畳んだり、1ヶ所にまとめたりできてとても使い勝手が良いです。数枚だけスライドして、必要な分だけ仕切ることも可能です。デザインや大きさによっては可動式壁としても使えるでしょう。

 

弊社では以下のような0LDKのリノベーション事例があります。
【名古屋市瑞穂区B様邸】

 

3DKのマンションを「0LDK+サービスルーム」という間取りにリノベーションしました。キッチンだけ床材を変え、棚や照明用のレールを設置しています。間仕切りは玄関との境目1つだけです。それ以外はお客様が自由に手を加えられるようになっています。

 

下のほうにはリノベーションから1年後の画像がありますが、家具を配置したことでお客様の個性やこだわりを感じられる部屋になりました。本当に必要なものだけなので無駄もなく、過ごしやすい空間となっています。今後のライフスタイルに合わせて、部屋も変化し続けることで生活を彩ることができるでしょう。

まとめ

0LDKは部屋を広く使えて開放感のあるところがメリットです。バリアフリーも0LDKで簡単に実現できます。リノベーションするときは壁を壊しても問題ないか、管理会社や大家さんに確認しましょう。スケルトンにできると0LDKへのリノベーションも簡単です。仕切りたいときは可動式のドアや間仕切りを設置すると、普段はコンパクトに収納できて邪魔にならないので、部屋の広さや0LDKならではの良さを崩すことなく、生活できるでしょう。

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この記事を書いた人
安井 俊満
安井 俊満 マーケティング

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