スタイリッシュな打ちっぱなしコンクリートの住まいは、無骨な雰囲気と飾らない素材感が魅力ですよね。デザイナー住宅といえばこのイメージをお持ちの方も多く、一度は憧れるデザインではないでしょうか。コンクリート打ちっぱなし住宅には、デザイン性の良さの他にも多くのメリットがあります。まず、防音性、耐火性の高さ。そして木造住宅のように柱で建物を支える必要がないため、空間を広くとることができ、より自由な空間づくりができるという点です。

 

しかし、メリットがあればデメリットは付き物です。リノベーションの前に、しっかりと情報を整理・把握して納得行く住まいづくりの参考にしてください。

コンクリート打ちっぱなしの家は暑くて寒い?

コンクリート

コンクリート自体は、非常に熱伝導率が高い素材です。夏は日光の熱をため込み、冬は冷気が伝わりやすい、という性質があるのです。つまり夏暑く、冬寒い、ということ。となると、光熱費が高額になってしまうことが考えられます。

 

これを防ぐ方法として「外断熱工法」があります。断熱材で建物外部をすっぽりと覆うというもので、外気の温度変化を受けにくくすることができます。また、日光や風雨からも守ってくれる効果があるため、コンクリートの変色やひび割れなどの劣化予防も期待できます。ただ、この工法では外観にコンクリート打ちっぱなしの味を持たせることを諦めなければなりませんね。

 

なお、この工法は日本国内での普及率はそれほど高くなく、工費も割高なようです。詳細は専門家に問い合わせることをおすすめします。

また、外観はコンクリートのままにしておきたいという場合は、内側にボードやクロスを貼るなどして断熱対策をすることも可能なようです。

 

戸建ての場合にもうひとつ考慮に入れておきたいのが、将来建て替えなどで住宅を解体するときのことです。コンクリートの建物は大型重機で破壊しなければならず、また残骸は産業廃棄物に分類されるため、かなりの費用がかかると考えておいたほうがよいでしょう。

コンクリート打ちっぱなしの家はジメジメする?

コンクリートは砂などをセメントと水に混ぜて固めることで、形成する建材です。施工完了後は、35年程度かけてゆっくりと水分が蒸発していきます。つまりこの時期は常に壁から水蒸気が放出されている状態で、特に湿気が発生しやすいと言えるでしょう。

この時に発生する水分が結露やカビの原因になってしまいます。室内がジメジメして、カビの温床になることだけはなんとしても避けたいですよね。

また、結露を放置してしまうとシミになる可能性もあります。せっかく見た目の雰囲気にこだわって選んだ素材が、シミだらけになってしまうなんて残念すぎる結果です。

 

そうした問題を防ぐために、湿気対策には十分に気を配りましょう。クローゼットは定期的に開けて風通しをよくしたり、エアコンの除湿機能を使うなどしたりして、湿気を解消することをおすすめします。

また、冬期に暖房を利用する際には、燃焼系暖房器具(石油ストーブなどの水分を発生させる暖房器具)は避け、エアコンを利用しましょう。

コンクリート打ちっぱなしの家は汚れやすい?

素材をそのまま活かし、表面に加工をしないという工法は、逆に言うと汚れがつきやすく、落としにくいということにもなります。外壁は日光や雨の影響を直接受けますから、雨染みができてしまうこともよくあるようです。建物内部も、壁紙仕上げのように汚れたらすぐに交換することもできません。

 

このような汚れや劣化を防ぐために、定期的にメンテナンスを行うことが理想的です。撥水剤で防水性を高め雨染みなどを防ぐ、光触媒でコーティングしさらに保護力を高める、など様々な工法があるようです。施工業者と相談して、コストや効果などを検討の上、ベストなメンテナンス方法を選びたいものです。

 

コンクリートは見た目に反して、実はとてもデリケートな素材です。施工時の温度管理は季節や天気によって調整が必要ですし、コンクリートとコンクリートの継ぎ目をきれいに仕上げるにはかなりの高い技術が必要とされるのです。つまり、コンクリート打ちっぱなし住宅の良し悪しは、施工者の技術にかかっているとも言えます。よって、コンクリート打ちっぱなしの家を建てる時には、信頼できる腕のよい施工業者を選ぶことが大変重要です。

まとめ

コンクリート打ちっぱなしの工法について、そのメリット・デメリットと対策方法をあげてみましたが、いかがでしたか?コンクリート打ちっぱなしの住宅には、定期的なメンテナンスと施工業者選びが大切だということがお分かりいただけたのはないでしょうか。コンクリートは素材の特性上扱うのが難しい点もありますが、適切な対策をとり対処することで、耐久性に優れ、かつスタイリッシュな雰囲気を演出することができるのです。

外観や雰囲気と、機能性、どちらも納得いくものにしたいですよね。ぜひ住まい作りの参考にしてみてください。

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WRITER
安井 俊満
マーケティング

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