家族の団らんや子供の遊び場として重宝するウッドデッキ。リノベーションをする際にウッドデッキを作りたいという希望する方は多くいらっしゃいます。そもそもバルコニーとウッドデッキの違いは何でしょうか。両者の違い、そしてリノベーションの際のウッドデッキの価格相場や手作りウッドデッキの作り方についても見ていきましょう。

1.バルコニーとウッドデッキの違いについて考えよう!

バルコニー、テラス、ウッドデッキなど屋外に外接している部分にはさまざまな呼び方がありますが、そもそもの違いとは何でしょうか。バルコニーとは、建物の外側の壁部分に張り出した屋根がない、手すり付きのスペースのことです。建物の壁側にはバルコニーに出るための開口が設けられています。マンションなどの建物では下の階の屋根をバルコニーとして使用します。 

テラスは基本的に1階に作られるもので、建物から突き出している空間のことです。使用される素材はタイルや石材、砂利、木、枕木などです。使われている素材からもわかる通り、通常靴を履いて出る、建物の一部というよりは庭の一部という感覚の空間になります。 

ウッドデッキは、1階に限らずどの階にも作ることができます。素材は木を使用します。建物から突き出した形で建物の床とフラットな高さに作られることが多く、庭というよりはリビングを延長した部屋のような空間になります。 

ウッドデッキは室内との段差も少なく、わざわざ靴に履き替える必要もないので、家族でくつろいだり、子供を遊ばせたり、ペットを日向ぼっこさせたり、友達とガーデンパーティーをしたりと、リビングがもうひとつ増えたような使い勝手の良い空間になります。

2.ウッドデッキの価格と相場とは

リノベーションをする際には、まず施工業者に見積もりを取ってもらうことになります。見積もりを出す際には、希望の設置場所をミリ単位で採寸し、図面を作成し、ウッドデッキの面積や使用する木材の長さなどを導き出していきます。 

ウッドデッキに使用する木材は輸入のものが多く、為替の相場で値段が変動してしまうので、時価での見積価格となります。また、面積が同じでも施工条件などによっても見積もりの値段は変わってきます。さらに、使用する材木によっても見積もり価格は変動します。そのため、耐久性が高く、品質の良い材木を使用すると見積もりが高額になる場合もありますので、予算に合わせてどの材木を使用するか相談してみると良いでしょう。 

見積価格の相場は、マンションの小さいバルコニーに作るものの場合は1030万円、庭に作るものやマンションの広めのバルコニーに作るものは3050万円です。しかし、広さが広くなればなるほど価格は高額になりますし、ベンチや目隠しフェンス、マリンライトなどのオプションを付ければ、価格はさらに高額になり、見積もり価格が100万円を超える場合もあります。
※お客様のご希望、資材や現場により工事金額は異なります。記事内の金額は概算ですので、詳しくはお問い合わせください。

3.DIYで手作りウッドデッキを住まいに!

施工業者に頼んでウッドデッキを作ってもらうことはもちろんできますが、自分でDIYでウッドデッキを手作りしてしまうという方法もあります。自分で作る場合は子どもと一緒に作ることもできるので、家族で楽しくDIYの簡単ウッドデッキを作ってみるのもよいでしょう。

ウッドデッキが痛む一番の原因は湿気を閉じ込めることなので、手作りウッドデッキで失敗しないコツは「湿気がこもらないように施工する」ことです。そのためにはまず耐久性の高い素材を選ぶようにしましょう。

おすすめの素材は、耐久性が高く、素人でも加工しやすい「レッドシダー」です。しかし、値段が高いというデメリットがあります。予算を抑えながらも耐久性を重視するなら、素材が固いため加工しにくいデメリットはあるもののセランガンバツ―などのハードウッドです。他にも、あらかじめ防腐加工が施されている防腐注入材というものもあります。

ウッドデッキを長持ちさせるには基礎が大切です。まず柱を立てる場所を掘って固めてモルタルを敷いてその上に束石もしくは大きめの石を置きます。そして、柱の下や階段側板の下には基礎パッキンを入れましょう。これで、木口からの傷みを防げます。また、長持ちさせるには土台や根太には丈夫な木材を使うことです。さらに、ビスは鉄などの錆びる素材ではなくステンレスのものを使用しましょう。
そして、大切な点として防腐塗料を23回塗装することです。特に土台と根太は絶対に傷めたくない部分なので、しっかり3回は塗るようにしましょう。手作りのウッドデッキは確かに手間はかかりますが、子どもと一緒にできる作業ばかりです。家族で手作りすることでウッドデッキで過ごす時間がさらに格別なものとなります。 

ウッドデッキは生活にぬくもりを与えてくれる空間です。家族や友人と楽しい時間を過ごす場となります。リノベーションをする際は、ウッドデッキを造作することも考えてみてはいかがでしょうか。

WRITER
安井 俊満
マーケティング

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