寒くなると「床が冷たい!」とびっくりすることがありますよね。底冷えでなんだか体調が優れなくなったり、暖房もつけっぱなしで電気代が気になったり……なんとかしたいところ。

床が冷たい時にはどうしたら良いのでしょうか?実は、床暖房以外にも対策方法があります。

床が冷たい原因は主に3つ

木目

床が冷たい理由には、

・床下換気口がある

・合板フローリングを使用している

・フローリングを直貼りしている

などの原因があります。少し専門的なお話になりますが、わかりやすく説明します。

 

床下換気口がある

築年数が経過している家の多くには、“床下換気口”があります。床面の温度は、断熱層の場所によって異なります。

 

断熱層が床下にある場合は、基礎の立ち上がり部分に換気口を設けなければなりません。土間から床までの間に空間を開けて換気口をつくります。そのため、下換気口があると床下の換気を促す一方で床が冷える原因となってしまうのです。

 

ただし、床下換気口が床の冷えに起因するのは戸建て住宅に限定したことで、マンションの場合は関係ありません。

 

合板フローリングを使用している

フローリングに使用される床材を大きく分類すると「無垢」と「合板」「集成材」などがあります。

・無垢…貼り合わせていない1枚の木材。湿気を保ち、断熱効果も期待できる。

・合板・集成材…木材を接着剤では貼り合わせた木材。無垢素材に比べると熱を通しやすい。

 

無垢材の場合、乾燥していると水分を出し、湿気が多ければ水分を吸ってくれる性質があり、温度調節をしてくれる側面があります。一方で合板・集成材は無垢材に比べると断熱効果が低い可能性が高いです。もちろん床材そのものの厚さも関係してきますが、床冷え対策が必要かもしれません。

 

フローリングが直貼り

フローリングの施工方法は、種類や構造ごとに異なります。マンションの多くでは、「直貼り工法」が採用されているケースが多いです。直貼り工法では、フローリングの下に、直接専用の接着剤で緩衝材が貼られています。

 

緩衝材には、遮音性やコンクリートの硬さや冷たさを和らげてくれるものの、コンクリートそのものには蓄冷性、蓄熱性なため断熱対策をしていません。また緩衝材の厚みによっては、冷えも感じやすくなります。

床対策に床暖房はダメ?

陽だまりにいるような自然な温かさで、人気が高い床暖房。床の冷たさは解消されますが、コストがかかったり身体への影響の心配があったりなどデメリットがあります。

 

■床暖房はおおまかに分類すると「電気式」「温水式」があります。

 

・電気式…発熱体で電気を通して暖める。導入費用は安めだが、電気代が高い

・温水式…ガスなどで温水を循環させて暖める。床暖房専用の給湯器と専用の床材が必要なため導入費用が高い。ランニングコストは安め。

 

電気式をとればランニングコストがかかり、温水式にすれば導入費用が高くなってしまいます。床暖房は費用面で負担が大きくなりやすいので、しっかりと考慮する必要があるでしょう。

 

床暖房を設置する際には、床材に規制があります。たとえば、クッションフロアやビニール床タイルなどの一部の床材には、床暖房の床材として使用できません。また、カーペットも床暖房に対応したものを選ぶ必要があります。

 

身体への影響

石油ストーブのように火が見えるわけではないので、床暖房=安全というイメージがありますよね。可能性は低いといわれていますが、床に体を触れる機会が多く、意思を自分で伝えられない小さい子どもや赤ちゃんがいる家庭では、低温やけどの危険性に十分気を付けておく必要があります。大人でも、長時間直接触れるのは避けておいたほうが良さそうです。

 

また、ある研究では床暖房を使用すると足裏加熱により体を温めるのに効果的であるとわかっていますが、“のぼせた感”があると申告した被験者もいます。人によっては火照りやのぼせた感じがするというリスクがあることも念頭にいれておきたいですね。

効果的な床が冷たい対策方法

コルク

冷たい床を暖かくする方法を紹介していきます。

 

コルクは断熱性の保湿性が高く、コルクマットとして市販されています。寒さは足の裏など下半身に感じやすいので、コルクマットを敷くことでフローリングの冷たさを和らげる効果が期待できます。またコルクはアレルギーの原因となるハウスダストが発生しにくいといった特徴があり、クッション性が高いです。転倒しやすい小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心ですね。

 

ただし素材上、表面が剥がれやすく、ゴミが発生しやすく傷がつきやすいといったデメリットがあります。掃除機やコロコロなどでこまめな掃除が必要でしょう。

 

ホームセンターでも購入が可能なため、床暖房や断熱剤と比較すると安価で気軽にできる床の冷たさ対策です。

 

またアルミ状の保温シートもホームセンターや100均などで購入できます。シートをカーペットの下に敷くだけなので非常に簡単に寒さ対策が行えます。薄いものだと効果が低いため、なるべく厚みがあるものを選ぶと良いでしょう。湿気がたまると結露して、カビが生えることもあるので注意が必要です。

 

フローリングの材質を変える

床の冷たさの根本的な理由として、フローリングの床材が関係しています。フローリングはリノベーションで変更できるため、予算が合えば床材を替えてしまうのがオススメです。

 

生活をする上では使いやすさ、手入れのしやすさが重要です。その上で、デザインも自分の好みであるものが良いですよね。リノベーションでは、防寒性が低い合板性ではなく、複合性の材質のコルクやタイル、予算など詳しく相談しながら選ぶことが可能です。

 

フローリングの張り替えに初期費用はかかりますが、床暖房に比べれば初期費用やランニングコストを抑えられ、自分でシートやマットなどで対策するよりも、丈夫で見た目も優れています。フローリングが綺麗だと室内もパッと華やかになる効果もありますよ。

 

床の冷えで悩んでいる人は、一度リノベーション会社に相談してみましょう。

まとめ

床が冷たい理由には、

・床下換気口がある

・床材が合板

・フローリングが直貼り

などの可能性があります。

 

自分でマットを敷く・床暖房を設置するなどの対策がありますが、マットは完全に冷たさを防ぐことができない場合もあり、床暖房はコストが高くなるといったデメリットがあります。そのため、フローリングの床材を貼り替えすることがオススメです。

予算やデザインなどを一度,相談してみたいという方は、名古屋でリノベーションをしているネクストカラーズまでお気軽にお問い合わせください。

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WRITER
安井 俊満
マーケティング

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