マンションやアパートの間取り図にメゾネットタイプと表記があるのを見かけるときがあるとおもいます。どのようなタイプなのでしょうか。また、メゾネットをリノベーションするとなるとどのようにリノベーションすることができるのでしょうか。ご紹介していきます。

1.メゾネットタイプのマンションとは

メゾネットタイプのマンションとは、マンションのひとつの住戸の中が2階層以上に分かれているものです。つまり、マンションでありながら、家の中に階段があって、一戸建てのような間取りになっているものです。では、複数階ある家はすべてメゾネットなのかというとそうではありません。「メゾネットタイプ」は、通常のマンションのようにワンフロアのみの「フラットタイプ」に対する用語なので、一戸建ての家に使われることはありません。
また、「ロフト付き」の物件とも混同しやすいですが、メゾネットの場合は1階部分だけでなく、2階部分も天井の高さが210㎝以上あり、窓の面積も部屋面積の7分の1以上あって「部屋」としての条件を満たしている必要があります。 

メゾネットのメリットは、マンションの良さと一戸建ての良さを併せ持っていることです。また、吹き抜けなどの開放的な空間を作りやすく、窓の面積も増えるため風が通りやすく、光も入りやすくなります。さらに、2層部分に寝室を設けることでプライベートな空間が確保できますし、小さな子供がいる場合も2層部分に子供部屋を設けることで、大きな物音や足音などの騒音の心配を軽減できます。

メゾネットのデメリットとして、住戸内に内階段を設置するので、その分床の有効面積は減ってしまいます。しかし、それほどデメリットには感じないかもしれません。また、メゾネットは階段があることからバリアフリー性は低くなり、家事の動線は長くなります。さらに、間取りによっては空調の効きが悪くなることもあります。

2.レトロ調のメゾネットをリノベーション

希少価値の高いメゾネットのマンションですが、築30年、40年のマンションとなると敬遠されがちです。でも、そんな懐かしく味わいのあるマンションはレトロ風にリノベーションすることで、とてもおしゃれな空間に仕上げることができます。レトロ好きにはたまらない物件なのです。メゾネットをレトロ風にリノベーションする、幾つかの例をご紹介します。 

床は無垢を使って温もりのあるフローリングに。壁は白い漆喰をベースに仕上げます。そこに、木材を使った棚や家具を置き、明るい色の扉や小物でアクセントをつけます。壁の一部分をアクセントカラーにしたり、アースカラーにして落ち着いた雰囲気にしたりしてもよいですね。
また、北欧レトロな感じに仕上げたい場合は、真っ白な壁に木の温もりを感じさせる内装に、花や動物をプリントしたものなどのおしゃれなファブリックでアクセントをつけるという方法もあります。 

洋風レトロもいいですが和風レトロも見逃せません。しっかりとした梁があるような日本家屋のメゾネットは和風レトロに仕上げてみましょう。昭和レトロを彷彿させるタイル張りの水回り、木製の階段、天井を見上げると渡してある梁。梁にレトロな置物を飾るのもいいかもしれません。築年数を重ねているからこそ楽しめる味わいがあります。

3.高層階のメゾネットをデザイナーズリノベーション

マンションでは最上階のみをメゾネットタイプにしているところも少なくありません。特にタワーマンションの高層階のメゾネットは多くの人の憧れの的です。そんな高層階のメゾネットならではのおしゃれなリノベーションをご紹介します。 

高層階の魅力は何といっても窓から見える眺めです。そのため、明るく開放感のあるデザインでその良さを最大限に引き出してあげましょう。高層階ですから他の建物からの目線は気になりません。そこで、窓を広く取ることで明るい日差しが差し込みます。 

そして、無機質になりがちな高層階だからこそ、バルコニーは自然の温もりが感じられるウッドデッキにしてはいかがしょうか。(ここにバルコニーに関する吹き抜ける風がより清々しく感じられます。また、インテリアにこだわることでさらにおしゃれな空間に仕上げることができます。シャンデリアなどが似合うのも高層階メゾネットの開放的な空間です。 

最後にタワーマンションの低層階がメゾネットタイプになっている場合もあります。タワーマンションならではのしっかりとした構造や内装を持ちながら、高層階に比べて少しコストを抑えられるというメリットがあります。タワーマンションの低層階は低層階といっても10階ほどでも十分な眺望を楽しむことができます。バルコニーをウッドデッキにすると家族や友人が集まる場、第二のリビングとして重宝します。 

メゾネットタイプのマンションは開放的な空間を作りやすく、日差しも差し込みやすく、風通しもよく、清々しさが感じられる造りです。プライベートな空間も確保しやすいというメリットもあります。そんなメゾネットを自分好みにリノベーションすることでさらに住みやすく、愛着が湧く家に仕上げることができます。

WRITER
安井 俊満
マーケティング

インターネットの普及で現代は情報が誰でも簡単に膨大に見ることができるようになりました。 不動産・建築業界は専門用語も多く、なかなかわかりづらいもの。 正確且つ求められている情報を伝えることを信条に情報を発信していきます。 気になる情報や知りたい情報があればぜひお気軽にお問合せ・リクエスト下さい。

あなたもリノベの『トリコ』に。

「もっと自由で、もっと自分らしく、
もっと価値のある」
居場所づくりを

CONTACT

  • 住まいづくりには
    これが必携。

    事例紹介・リノベチェックリストも兼ねた見応え満載のBOOKです!
  • お問い合わせ

    リノベーションの各種ご相談はこちらから
    ご相談は無料です
    お問い合わせ