柱や床などに使われる材木の木目は、同じものが一つとない、個性的な魅力が満載です。

この自然な美しさを、リノベーションに活用しましょう。木目の種類やリノベーションに活かすポイントを解説していきます。

木目ってどんなものがあるの?

そもそも「木目」とは木材の断面に浮き上がる紋様(もんよう)で、木の年輪や道管、繊維などの配列で形成されます。

木の種類によっても個性があるのですが、木目は自然が生み出した、同じものが二つとして存在しない美しさが魅力です。

同じ丸太から作られる材木でも、木の切り方次第で次の2種類の木目を出すことができます。

 

■ 板目(いため)

 

丸太の中心を通らない部分を、端から切断した時に現れる木目。

筋が並行ではなく、山型やタケノコのように不規則に波打った形に浮かび上がります。

 

独創的な形のものは装飾効果が高いため、突板(つきいた)として家具や楽器に使われることが多いのですが、反りが出やすい傾向があります。

そのため木取りをするときに曲がって狂いが出やすいため、天板を作る場合は一旦乾燥させてから、平らに成型していきます。

 

■ 柾目(まさめ)

 

丸太の中心に向けて刃を入れて、切り出した際に現れる木目。

筋が真っすぐで、規則的な並行の線となって浮かび上がります。

 

柾目は個性には欠けますが、柱や床材に使うと見た目が落ち着いて、上品な印象に。

欧米人が板目を好むのに対して、日本人は柾目を好む傾向があります。

柾目は反りによる狂いが出にくく丈夫なのですが、切断する際に無駄が多くなるため、コストが上がってしまうという難点があります。

 

この他にも、「杢(もく)」と呼ばれる装飾性の高い木目もあります。

杢ができるのは夏冬で成長に差が出た時や、木が風に吹かれてしなって成長した場合、虫食いの後に樹液が流れ込んだなど、特殊な条件が重なったときのみ。

だからこそ希少性も高く、装飾用の建材として珍重されています。

様々な美しい杢を見てみよう

木目の中でも杢は特殊な生育条件が重なった時にしかできず、非常に芸術的です。

製材をしてみて初めて現れるといった面白さも、杢の魅力の一つでしょう。

木の種類によって出やすい杢のパターンがありますが、その代表的な種類をいくつかご紹介していきます。

 

■ 中杢(なかもく)

 

板の中心部分に波打つような板目が、左右で規則的な柾目のことを言います。

柾目の部分の筋が細かくまっすぐなほど上品さを演出できるため、和室の天井板などに珍重されます。

 

■ 玉杢(たまもく)

 

樹木の根瘤の部分を切断した際に現れる木目で、大きな同心円状の模様が、渦のように浮かび上がります。

かなりの年数を経た楠や欅などの巨木からしか取れないため、非常に貴重です。

 

■ 笹杢(ささもく)

 

まるで風に吹かれる笹の葉のように、細かくギザギザと波打った木目が浮かび上がります。

杉の木の老木から極まれに現れる希少性の高い杢で、和室の天井板や障子の腰板などに珍重されます。

 

■ ぶどう杢

 

ぶどうの実のような小さな円形模様が、不規則な連なりとなって表れた木目です。

バラ科の樹木や楠の木の根の近くにできる、瘤を切断した際に出る杢のため、「バール」や「コブ」とも呼ばれます。

木目を活かしたリノベーション

木材

いまある住宅の良さを生かして手を加えることで、見た目も住み心地もワンランクアップさせるのが、リノベーションの役目ではないでしょうか。

木目を上手に使えば良いアクセントになって、素敵な住まいに変えることができます。

 

■ 木目を活かしたリノベーションのメリット

 

材木の木目は一つ一つ違いますので、見る人に画一的な冷たい印象を与えません。

木目は暖かで、自然なお部屋の雰囲気を作るのに最適です。

木目を活かして、木のぬくもりを感じられるお部屋を作りましょう。

 

木のぬくもりを取り入れたリノベーションを「ナチュラルリノベーション」と呼びますこのナチュラルスタイルは子育て家族におすすめです。

 

室内に自然をとりいれると、見た目がパッと明るくなります。

木目が醸し出すやさしい雰囲気に包まれて、子どもも伸び伸びと成長できるでしょう。

 

■ 木目を活かしたリノベーションを成功させるポイント

 

ナチュラルリノベーションを成功させるポイントは、木の素朴な色や質感を、ポイント使いで際立たせることです。

全体にではなく、柱やカウンターの天板、ドアなどのちょっとした部分に、印象的な木目を使いましょう。

壁紙や金属、ガラスなどの無機質な建材との対比で木のナチュラル感が引き立ち、より暖かみが感じられるようになります。

 

表面が木目に沿って凹凸した、質感を強調した柱や床材もおすすめ。

目で見るだけでなく、木の柔らかさを手や素足で直接触れることができると、一気に癒しのムードが高まります。

 

木目は個性的だからこそ、いくつもの種類を同じ部分に使うのはあまり見栄えもよくありません。

全体が散漫な印象になり、落ち着かなくなってしまいます。

色々な木目を使いたい場合は部屋ごとにテーマを決めて、木目は統一して使いましょう。

まとめ

自然の力が作り出す木目は美しく、リノベーションにも活用しやすい素材です。

さまざまな種類がありますので、使い方や選び方に迷ったらプロのリノベーション業者の意見も参考にして、理想のお住まいを作りましょう。

是非、ネクストカラーズにご相談ください。

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WRITER
安井 俊満
マーケティング

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