矛盾との闘い！？あなたの希望条件から見る本当に欲しいマイホーム

家探しにおいて一番多い矛盾した希望はなんでしょう。
私の経験では、「主要駅が近くて静かな住宅街」でしょうか。
冷静にこの記事を読んで頂いている方はわかるでしょうが、この文章基本的に矛盾してますよね。
でも、マイホームの希望条件を聞いているとこの言葉を発する方、結構いるのが事実です。
主要駅、名古屋で言えば、名古屋駅や金山駅のような総合ターミナルステーションを指すかと思いますが、名古屋駅にしても金山駅にしても、当然周辺はオフィスビルや商業施設で人の往来も激しいところです。
だからこその「主要駅」なのだとも思います。そんな地域で、駅に近ければ「静かな住宅街」という言葉からは遠く離れていくのが当然でしょう。
「主要駅」でない各駅停車しか止まらない駅であれば、駅近で所謂、閑静な住宅街は存在するかもしれませんが、「主要駅」近くで「閑静な住宅街」は稀ですので、希望条件の矛盾だと言えるのではないでしょうか。

これは、新築戸建ての建売を希望されているケースになりますが、建売住宅の場合、メーカーが決めた、間取りや外観、設備が完成された家を購入するので、自分達で選択する部分としては、エリアや価格と言った部分が強くなります。
立地条件ＯＫ、価格ＯＫ、その他駐車台数や陽当たり等諸々条件ＯＫでも、間取りにこだわりが強くてＮＧ！というのもあります。
キッチンの横を通ってしか和室に行けないのはＮＧ、玄関上がって廊下の突き当りにトイレはＮＧ等々あげればキリがないこだわりを持っている方は意外とお見えです。
しかし、建売なので間取りの変更はなかなか難しいもの。諸条件ＯＫで間取りでＮＧが出てしまうようであれば、購入種別を建売住宅から中古住宅に変更して間取りはリノベーションしてみるのも一つの選択ではないでしょうか。

希望条件というよりは、できればこうであってほしい！という願望のような感じかもしれませんが、なるべく安く済ませたい。お値打ち物件がいい。などなど、言葉違えどあるかと思います。
しかし、不動産購入においてお値打ち物件というのは原則存在するものではありません。
不動産には相場というものがあり、これは誰が決めているというものではなく、これまでの売買の事例や国や都道府県が公表している地価に基づき自然と価格が形成されていくものです。
その相場を基に販売価格は決まるので、同一エリアであれば単価は大きく差がつくようなものではありません。
建物の価格についても、㎡数×築年数で価格が決められていくので、「お値打ち物件」というのは裏をかくと「何かある物件」とも取れますので、安い理由をしっかりと認識して検討した方がよいでしょう。

いくつか、これまでの経験からの矛盾希望を列挙させて頂きましたが、希望条件があることは当たり前ですし、悪いことでもありません。
家を買おうとしているので、「なんでもいい、どこでもいい」なんて人はいないでしょうし、逆にそんなことを言っている時点で家探しはそれほど真剣ではないのでしょう。
悪いことは全ての希望条件を第一希望にしてしまうことかと思います。
エリアであれば、場所、駅、周辺すべての条件を満たす不動産と巡り合うことは宝くじを当てることより難しいかもしれません。存在すらしていない不動産の条件かもしれません。そうなるといくら探しても存在しない以上は見つけることは不可能です。
駅10分以内は第一希望だけど、周辺にコンビニはなくても最悪構わない。この方が現実的な希望という感じがしますよね。