失敗しない住宅購入！中古マンション＋リノベーションするのに必要な頭金っていくら？

頭金なしで住宅が買える時代になったと言いましたが、以前は確かに頭金が必要でした。というのも住宅ローンを組む際に金融機関が融資をしてくれる上限額が物件価格に対して8割までなどの制約があったからです。
例：3,000万円のマンションの場合、住宅ローンで融資してくれるには2,400万円まで、足りない600万円と購入に係る諸費用は別途現金で用意する必要がありました。

以前はほぼありませんでしたが、現代では物件価格100％＋諸経費まで合わせて住宅ローンを融資してくれる金融機関がかなり増えてきています。
さらには、物件価格＋諸経費＋リノベーション費用まで合わせて融資してくれる金融機関もまだ数は少ないですが、出てきています。
冒頭で言ったように頭金0円で家が買えちゃう時代なんです！

頭金0円で家を買うメリットは何なのでしょうか。
① 手元にある現金を使う必要がなくなる
これまで預貯金として貯めてきた現金を支出しなくてもよくなります。
ここ最近は、住宅ローンの金利も以前に比べてかなり低金利になってきているので、預貯金があってもあえて使わず住宅ローンを全額利用する方も増えてきています。万一現金が必要になった時やお子様がいる家庭の場合お子様の教育費の方に回すなどある程度現金がると生活にも気持ちにも余裕を持つことができそうですよね。使う予定がなくなった場合などは、住宅ローンの繰上返済に充てるなどしてうまく運用するのもよいのでは？

② 頭金を貯める時間がなくなり、その分早く家を手に入れられる
頭金が準備できたら・・・と考えて住宅購入を待つ必要がなくなるので、例えば頭金として300万円貯めてから・・・月に5万円貯めるとしても300万円貯めるのに5年かかります。その5年を待つことなく家が買えるようになるわけですのでまさに「時は金なり」ですよね。単純に5年早く住宅ローンが完済できるので、35年ローンを組んだとして、30歳で頭金0円で買う方と35歳で頭金準備してから買う方とを比べると、完済時の年齢は65歳と70歳になります。老後もローンの返済するのか・・・と考えなくて済む方が気持ちは楽ですよね。
また現在、賃貸の家に住んでいる場合、頭金を貯めている期間の家賃をまるっと支払わなくてよくなるわけですからそれだけでもメリットはありますよね。
③良い物件に出会ったら何も待たず買う事が可能
頭金気にせず、購入が可能なので、自分が気に入った物件あれば即決で購入が可能です。まだ頭金が貯まっていないからと迷っている内に、他の方に物件を先に買われてしまうということもあります。不動産は同じものを大量生産できる商品ではないので、すべてが1点ものです。気に入った物件と同じような物件でもそれはやはり似て非なるもの、お金の準備を気にせず購入に踏み切れれば迷う時間も短縮できるでしょう。

メリットばかり伝えても誤解が生じますので、頭金なしで家を買う時の注意点も述べておきます。
①総借入額が増える
単純に同じ物件を買うのに、全額ローンを組むので住宅ローンの利用額は、頭金を払う時より増額します。住宅ローンの返済には金利が加算されるので、同じ金利であれば、借入総額が多い方が月々の返済額も当然多くなります。しっかりと返済シミュレーションを加味した上で借入額を決定しましょう。
②契約時にはある程度まとまった現金が必要
頭金0円と言っても契約からお引き渡しまでずっと現金が必要ないかと言ったらそういうわけではありません。
不動産の売買契約の際は、一般的に手付金と呼ばれる現金を買主から売主へ支払います。手付金は契約を締結する際に必要になり、手付金0円では売主は基本的に契約をしてくれません。
手付金の額は一般的に物件価格の5％～10％ですので、3,000万円の物件を契約しようとする場合は、150万円～300万円の現金を用意しなければなりません。
また、契約時にはまだ住宅ローンは利用できませんので、この手付金は必ず自分達で準備をしておかなければならないお金ということになります。

いかがでしたでしょうか。頭金0円でも住宅が購入できる方法をご紹介しましたが、頭金はあっても損はないし、もちろん悪いものでもありません。
ただ、頭金が貯まってからでないと・・・と考えている方はひょっとしたら損してますよ。くらいにとらえて頂けるといいかもしれません。