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RENOVATION
古民家リノベーションのメリットとデメリット
古民家をリノベーションして、再利用するのが最近見直されています。
再利用の際にはリノベーションは欠かせませんが、どのように行っていけばよいのでしょうか。
◆これぞ古民家!その魅力3つ
1.縁側やふすまのあるレトロな純和風建築のデザイン
まずは、何と言ってもそのデザイン性が外せません。
素朴で懐かしさを感じる日本建築のデザインは大きな魅力です。
レトロでノスタルジーを感じるデザインに惹かれる方は少なくないのではないでしょうか。
2.化学物質を発生させない、体に優しい材質
シックハウス症候群を引き起こす化学物質などを含まない、ヒノキやケヤキ、マツなどの木材も魅力的。
安全で快適に過ごしやすい建築材は魅力のひとつです。
3.日本の気候にあった構造
高温多湿の日本で暮らしやすいよう、古民家は風通しが良く夏の暑さを和らげる構造になっています。
近隣の方との交流の場としての縁側など、その構造も魅力的ですよね。
◆古民家リノベのメリットとデメリット
メリット
・古民家らしいデザインにオリジナリティを出せる
現代の戸建てのデザインのパターンに寄らず、家によって趣が異なります。
そのデザインを生かしてリノベーションすることで、独自性の強い理想のデザインを描きやすくなっているのです。
・建築に使われた材木の強度が高い柱や梁に使われる材木は、数百年から千年以上も強度が落ちないと言われるほど。家の強度の面でも安心ですし、何より現在ではこうした材木の入手が困難ですから、希少性も高くなっています。
・固定資産税が軽減できる
固定資産税は、築後年数に応じて税額が決まります。新築を建てるよりも税金を軽減できる分を、節約したり費用に充てたりすることができます。
デメリット
・耐震性への不安
古民家の作りは、建物の一部を破壊させることで建物全体にかかる揺れを吸収させる建築方法になっています。
長年の揺れに耐えてきたことで見えない部分が破損している場合があるので、専門家に確認して耐震診断を受けておきましょう。
・断熱性への不安
夏は涼しく過ごしやすい古民家ですが、冬の寒さへの対策は必要になってきます。
暖房や断熱対策をする、囲炉裏や掘りごたつなどを設置するなどして、冬の寒さを凌ぎましょう。
・リノベーションにコストがかかる
古民家の材木などを揃えようとするなどした場合、予想以上に費用がかかってしまうことがあります。材料の調達だけでなく、洗浄や塗装、廃材の処分などが積み重なると案外大きい出費になるので、お金には余裕をもたせておきましょう。
古民家リノベーションでかかる費用ってどれぐらい〜事例あり〜
◆古民家リノベーションの費用
古民家リノベーションには、一般的に総額で2000〜3000万円の費用がかかります。
内訳を見ていくと、まず耐震工事の費用に一坪あたり10〜15万円がかかります。
屋根のリフォーム費用は、瓦屋根から葺き替えを行う場合や瓦の交換など場合によりますが、おおよそ70万〜120万はかかるでしょう。
内装工事は、解体部分が少なければ100万以内で収まることもありますが、内装の取り換えの状態によっては解体だけで200万以上かかることもあります。水回りの設備として、システムキッチンやバス・トイレなどを設置する場合、一式と配管工事費用を合わせると350万円以上の費用がかかります。
外観のデザイン費用は、外壁塗装で1平方メートル当たり5000円前後、コンクリートの打設で1平方メートル当たり15000円前後かかります。
◆古民家リノベーションの事例
・築100年越えの古民家を和モダンなLDKに
築100年の古民家の2室をリフォームし、受け継がれてきた家を生かしたリノベーションをした例があります。
土壁を落として断熱材を入れた珪藻土の白壁にすることで断熱性を取り入れるなど、現代に合わせたリフォームをしています。
工期は75日間程度で可能です。
・梁や柱を生かした和洋融合の家
築140年の古民家と母屋につながる離れの全面改装を行った例です。
和室の多かった家を洋風なバリアフリー空間に。細かく仕切られた元々の間取りを、すっきりと2階を取り払って吹き抜けにすることで開放的なLDKに変えることができます。
工期は4カ月程度です。
古民家はいろいろと活用の幅がある〜物件の探し方も〜
◆人気の都内古民家カフェ
・花想容
大正時代に建てられた日本家屋を生かした、着物店の隠れ家カフェ。
展示された反物や小物、中庭を見ながら甘味をいただく、穏やかな雰囲気の空間です。
・こぐま
昭和2年築のこちらのカフェは、元薬局という作りを活かしたブックコーナーでくつろげる古民家カフェ。
自家製ケーキをいただきながら、ノスタルジーに浸れるお店です。
◆古民家カフェを開きたい! そんな時の探し方
・古民家に関する協会サイトを活用する
全国各地にある古民家情報は、「一般社団法人住まい教育推進協会」や「一般社団法人古民家再生協会」が鑑定し、サイトに掲載しているものもあります。
こまめにチェックして、良い物件がないかどうか調べてみると良いでしょう。
・不動産業者や物件情報サイトを活用する
一般的な古民家であれば、不動産業者の物件サイトからでも検索することができます。エリアを絞り、築50年以上の古民家を検索してみて、ヒットする物件を探してみましょう。
・自分の足で探す
古民家の多く残る下町などを歩き、自分の気に入った古民家を探すのも一つの手です。思いきって家主に交渉してみれば、取引が成立することもあります。
古民家のリフォームに関して、紹介しました。リノベーションに関して気になることや、相談したいことがあればネクストカラーズまでお問い合わせください!