体をきれいにするだけでなく、一日の疲れを癒してくれる浴室は生活において重要な空間です。現在の浴室に不満があるならリフォーム(リノベーション)で解消しましょう。どのように変更すればいいのか業者の選び方とあせて紹介します。

在来浴室からユニットバスへのリノベーション

浴室には大きく分けて「在来浴室」と「ユニットバス」の2種類があります。在来浴室は普通の部屋に防水加工を施し、浴槽や洗い場を配置したものです。かつては浴室の主流でした。一方、ユニットバスは浴槽や洗い場の床だけでなく壁や天井、ドアに至るまで一体化したものです。
在来浴室は浴槽の形や広さに制限は無い反面、保温性が低く経年劣化による水漏れの恐れがあります。ユニットバスはデザインや浴槽の選択肢こそ限られますが、保温性に優れて水漏れの心配がなく掃除も簡単です。メーカーによってはショールームで実物を確認できます。在来浴室からユニットバスに変更すれば機能面での満足度が高まるでしょう。
リノベーションにおいては既存の設備をすべて取り外します。その上でユニットバスの重さに耐えられるよう床下をコンクリートで補強したり、腐食を直したり、断熱材で保温効果を高めたりします。ユニットバスに合わせた配管の変更も必要です。時には壁を壊す大がかりな工事になる場合もあります。最後にユニットバスを組み立てれば完了です。
予算を組む時はユニットバスそのものの価格に加えて、こうした付加工事の分も見込まなければいけません。リノベーションはおおよそ3日から10日程度で完了します。

在来浴室のままでリノベーション

ユニットバスを導入せず、在来浴室のままでリノベーションする方法もあります。在来浴室は浴槽の形や広さが自由で、素材もユニットバスでは難しい木材や石などが使用可能です。窓も好きな位置に配置できます。
ほとんどがオーダーメイドになるため、ユニットバスにリノベーションするより費用も工期もかかります。防水加工など下地の補修や補強、給湯システムの交換も必要です。リノベーションには半月から3週間ほどかかると考えた方がいいでしょう。
同じ在来浴室のリノベーションでもユニットバス風にするならもっと簡単です。レイアウトはそのままに浴槽を交換し、壁や天井、床にはユニットバスで主流の素材「FRP(繊維強化プラスチック)」を使用したパネルやシートを張ります。見た目がユニットバス風になるだけでなく、パネルやシートによっては保温効果や防水性が高まります。リノベーションはおおむね1週間くらいで完了し、他の方法と比べて費用も割安です。古い在来浴室を手軽に新しくしたい場合に向いています。

浴室のリフォーム業者選び

浴室のリノベーションは業者選びが重要です。ここで間違えてしまうと、せっかくお金をかけたのに不満が残るリノベーションになってしまいます。選ぶ時のポイントは意見をしっかり聞いてくれるか、プロの目線で適切なアドバイスをしてくれるか、信頼できる業者か、の3つです。まず浴室のリノベーションは施主の希望どおりでなければいけません。自分の儲けを優先して特定のメーカーばかりを勧めてきたり、話をろくに聞かずに契約を迫ってきたりするような業者はNGです。うまくコミュニケーションが取れない業者も断った方が無難です。
だだし、何でも希望を受け入れてくれる業者がいいとは限りません。物理的な制約や予算の都合などによって実現が不可能なリノベーションもあります。ムリに実行するとどこかにしわ寄せが来て、それは水漏れなどの不具合となって表れるでしょう。だからこそ業者はプロの目線で希望どおりの工事ができるか判断し、不可能な点があれば適切にアドバイスしつつ代替案を提案してくれるのが望ましいのです。
またリノベーションをするのは国土交通省や都道府県知事から建設業として許可されており、建設業総合保険など工事中の保険に加入している正規の業者が安心です。1件の請負代金が500万円未満の軽微な工事しかしない業者は建設業の許可を受けなくてもいいとされています。浴室のリノベーションはほとんどが500万円未満です。すべての業者が悪いとは限りませんが、万が一トラブルが発生しても補償されない恐れがあります。
リノベーションをする時は必ず複数の業者から見積もりを取って比較します。大手だけでなく地元の信頼できそうな工務店からも取ってみましょう。安上がりでありながら満足できる工事をしてくれる可能性もあります。最近では簡単に複数の業者から一括で見積もりを取れるサイトもあり、独自の基準を満たした業者の中から地元での工事が可能なところを紹介してくれます。

まとめ

浴室のリノベーションには在来浴室からユニットバスに交換するのと、在来浴室のまま一新する方法があります。機能面ではユニットバスの方が優れており、浴槽や素材のこだわりがあるなら在来浴室です。
浴室のリノベーションをおこなう業者の中には国や都道府県の許可を受けておらず、保険にも加入していないところがあります。希望を汲みつつプロならでは提案力がある業者に発注したいものです。

WRITER
安井 俊満
マーケティング

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