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RENOVATIONLIFE
リノベーションの事例からアイデアのヒントをもらおう
リノベーションするためにアイデアを出すのは難しいものです。出し過ぎてどのようにまとめていいのか分からなくなったり、そもそも何も浮かばなかったりします。事例を交えながら、方向性の定め方を紹介しましょう。
リノベーションのテーマを決めよう!
■「○○風」を参考にする
インテリアコーディネートと同じく、あらかじめテーマを決めておくと、リノベーションの方向性を定めやすくなります。テーマにそぐわないものは省けばいいだけなので、アイデアの絞り込みにも迷わなくなるでしょう。インターネット上でリノベーションの事例を検索するのも簡単です。
例えば「北欧風」であれば、白を基調に、森の緑や空の青といった自然界の色をアクセントに使います。メインとなる素材は木やファブリックなどです。長い時間いても快適に過ごせるのが、主な方向性になります。
「和モダン」は、シンプルで機能的、直線的なデザインに、畳や障子といった和のテイストを合わせたものです。あまり生活感を出さず、スタイリッシュに仕上げます。
「西海岸風」は海辺の家といった感じです。青と白を基調に、板壁をはじめ木をふんだんに用います。部屋全体が明るくなるように、自然光を取り入れやすい設計にするのも重要なポイントです。
「ブルックリンスタイル」は作業場や工場のイメージで、打ちっ放しのコンクリートやレンガが欠かせません。明るさを抑えたくすんだ色を基調に、素材感を強調すると、それらしくなります。
■どんなイメージかを具体的な言葉で共有する
他にも多くのテーマがありますが、どれに該当するのか分からないときは、「落ち着いて居心地がいい」とか「おしゃれで機能的」など、相手に伝わるような言葉に置き換えてみると良いでしょう。
また、自分が理想とするリノベーションに近い事例やコンセプトをインターネット上で見つけて、家族や業者など全員と共有する方法もあります。画像なら共有も簡単です。意外なアイデアもたくさん見つかるでしょう。
ライフスタイルからアイデアを考えよう!
テーマによってある程度方向性が決まったら、次は自分たちのライフスタイルに落とし込んで、アイデアを考えます。例えば何が必要で何が不要なのか、現在の生活でどのような不便を感じているか、といった具合です。
■動線はスムーズに
生活動線も重要になります。例えば家事をするときや出かけるとき、外から帰ってきたときなどです。無駄に距離があったり、行き止まりになって引き返していたりすると不満を感じやすいでしょう。出かけるときであれば、寝室からウォークインクローゼット、洗面所やトイレ、玄関をシームレスに行き来できるのが理想になります。
■家族構成に合わせて
家族構成も間取りを決める上で欠かせない要素です。一人暮らしか夫婦だけか、子供もいるのか、それぞれ最適なテーマも異なります。例えばモダンスタイルやブルックリンスタイルは好みがはっきり分かれるため、一人暮らし以外でテーマをひとつにしぼるのは難しいかもしれません。
いずれ子どもが独立するなら、簡単に1つの部屋にできるよう壁を固定するのではなく、動く壁にしたりキャビネットで仕切ったりするのも良いでしょう。
このようにライフスタイルを通して、自ずと間取りや必要な設備など、リノベーションの方向性が定まってくるでしょう。
リノベーションのこんなアイデア5選
では、実際にどんなアイデアがあるのか事例をいくつか紹介しましょう。
■ボルダリングで遊びとデザインを両立
まずは壁を有効活用する方法です。ブルックリンスタイルのように、壁を打ちっ放しのコンクリートにすれば、そこにホールドを取り付けるだけでボルダリングができるようになります。いつでも遊べるのはもちろん、ホールドの色使いや配置によって、いくらでもデザインをアレンジできそうです。
■塗料で壁を黒板に
同じく壁の一部に黒板塗料を塗ると、チョークで書けるようになります。メモ代わりに使うだけでなく、子どものいる家庭なら落書きスペースにもできるでしょう。絵心があればインテリアにもなります。
■レールやボードでインテリアを飾る
天井にレールを設置すると、照明や植物など、いろいろなものをぶら下げられるようになります。レールの範囲で自由に動かせるので、デザインの変更も簡単です。レールは壁にも設置できますが、むしろ有孔ボードのほうが、わざわざ穴を開けなくても良くなりますし、使い道も広がるでしょう。賃貸のプチリノベでも大いに役立ちます。
■自然に団らんできるリビング
家族団らんを重視する場合は、リビングから階段や各部屋にアクセスできるようにすると、必ず通って顔を合わせられるので効果的です。キッチンもリビング側に向けると、コミュニケーションを取りやすく、テレビを見ながら調理や洗い物もできます。
■壁紙や床材の変化で部屋にも個性を
必ずしも家全体でデザインを統一する必要はありません。リノベーションでは、部屋ごとに壁紙や床材を変えるのは簡単です。床板を張るときも、あえて部分的に素材や配置のパターンを変えるとアクセントになるでしょう。
まとめ
リノベーションでは最初にテーマを決めておくと、アイデアを出しやすくなり、まとめるのも簡単です。そこからライフスタイルと照らし合わせて、間取りや必要な設備を決めていきます。特に、生活動線を妨げないよう気をつけたいものです。インターネット上では、こうしたリノベーションの事例がたくさん見つかります。