「リノベーション済み物件」とは、中古の一軒家やマンションを、業者が既にリノベーションしている物件のことです。自分でリノベーションするのと比べて、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。自分好みにする方法も紹介します。

 

リノベーション済み物件を購入するメリットは?

リビング

■購入してすぐ住める

自分で中古物件を購入してリノベーションするとなれば、一般的に住めるまで戸建てなら最短でも34ヶ月、マンションでも2ヵ月ほどはかかります。リノベーション済み物件なら既に完成しているので、購入後すぐに住めるのがメリットです。リノベーションのために業者と打ち合わせする手間も省けます。忙しいけど、すぐにリノベーションされた家に住みたい人には重宝するでしょう。

 

■完成形を見られるので、イメージとのズレが生じない

中古物件をリノベーションするときは、どんなに綿密に打ち合わせをしても、自分のイメージと出来上がりにずれが生じやすいものです。(名古屋のリノベーション会社ネクストカラーズではVRで改善しています)

その点、リノベーション済み物件は既に完成している状態で購入するので、「思っていたのと違う」ということは起こりません。

 

■新築物件よりお得

最近のリノベーション物件は、ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変更したり、和室を洋室に変えたりするなど、価値を高める工夫をしています。新築物件よりもお得に購入するのが主な目的なら、それほど不満は生じないでしょう。

 

自分でリノベーションするのと違って最初から費用が確定しており、予算を立てやすいのもうれしいところです。住宅ローンも1本で組めます。

 

■税金が減額される場合がある

リノベーション済み物件には税制優遇措置があります。買取再販業者(既存住宅をリフォームして販売する業者)から購入すると、本来なら固定資産税評価額の0.3%である登録免許税の税率が0.1%になり、お得です(2020331日まで)。

 

リノベーション済み物件を購入するデメリットと対策は?

住宅診断

■家の状況を詳しく確認したいとき

リノベーション済み物件は、壁や柱、梁、床といった構造体が表層部分に隠れているため、状態を確認できないのがデメリットです。劣化しているのに補強工事がされていないと、住んでから様々なトラブルに見舞われるかもしれません。断熱材が不足していたり、配管が古いままだったりする可能性もあります。

 

業者に確認するのは販売者という立場から限界があるため、気になるようであれば購入前に「ホームインスペクション(住宅診断)」を依頼してみると良いでしょう。これは住宅診断士が目視や機械を使うなどして、住宅の劣化や欠陥の有無、改修の必要性を第三者の視点から診断するものです。

 

日本では馴染みが薄いかもしれませんが、アメリカでは7割以上の中古住宅の取引で、ホームインスペクションが行われています。構造体の状態が分かって異常が無ければ、安心してリノベーション済み物件を購入できるでしょう。

 

■もっと自分好みに近づけたいとき

もう1つ、自分でリノベーションするのと違って、100%自分好みの物件を探すのが難しいというデメリットがあります。もし立地が良くて、間取りを気に入っているなら、他の部分については妥協が必要です。もっとも、購入すれば自分の家なのですから、予算に応じて追加のリノベーションをすることもできます。

リノベーション済み物件を自分好みに変えよう

VR

リノベーション済み物件を100%自分好みに変えるなら、あらためてフルリノベーションするのが一番です。けれども、リノベーション済み物件を購入した時点で、既に中古住宅を購入して自分でリノベーションするのと同じくらいの出費をしているでしょう。

 

そこからフルリノベーションするだけの予算を捻出するのは難しいですし、せっかく完成したものを壊すのも気が引けます。それなら最初から自分で中古物件を購入してリノベーションしたほうがずっと安上がりです。

 

もし、イメージと出来上がりの違いが不安であれば、VRによって完成イメージを見せてくれる業者を選ぶと良いでしょう。専用のヘッドセットを装着すると、設計図や3Dパースよりもリアルに出来上がりの状態を確認できます。

 

フルリノベーションまでしなくても、少し手を加えるだけで自分好みに近づけるのは可能です。例えば、家具やインテリアで不満があるところをカバーするのは簡単にできるでしょう。

 

部分的にリノベーションするのもおすすめです。壁紙の張替えや床の重ね張り、カウンターや本棚の設置くらいなら、それほど大がかりな工事にならなくて済みます。扉や洗面台の交換も比較的低予算でできるリノベーションです。

 

もう少し予算があって、大がかりな工事を許容できるのであれば、2つの部屋を1つにしたり、逆に仕切りを設けたりする間取り変更ができるでしょう。間取りの変更に伴う補修が最低限で済めば、費用もそれほどかかりません。

まとめ

リビング

リノベーション済み物件は購入後すぐに住めて、思っていたのと違うことがなく、予算も立てやすいのがメリットです。一方で、100%自分好みの物件を見つけるのが難しい、というデメリットもあります。住み始めてから部分的にリノベーションすれば、少しでも好みに近づけるでしょう。

【事例】リノベーション

色のコントラストが美しい家

リビング

音楽と料理が楽しめる家

キッチン

素材で遊ぶハイセンスな家

玄関土間

収納力と井草の香りを感じる家

ロフト

動線を追求した最上級の暮らし

家族の繋がりを感じるslow room

キッチン

こだわりのインテリアがマッチするお家

インテリア

Brooklyn style~American~

ブルックリン

最適なエリアで最適な暮らしを

キッチン

ホテルライクな戸建てリノベ

コンクリート

動線と収納をこだわった新築注文住宅

キッチン

WRITER
安井 俊満
マーケティング

インターネットの普及で現代は情報が誰でも簡単に膨大に見ることができるようになりました。 不動産・建築業界は専門用語も多く、なかなかわかりづらいもの。 正確且つ求められている情報を伝えることを信条に情報を発信していきます。 気になる情報や知りたい情報があればぜひお気軽にお問合せ・リクエスト下さい。

あなたもリノベの『トリコ』に。

「もっと自由で、もっと自分らしく、
もっと価値のある」
居場所づくりを

CONTACT

  • 住まいづくりには
    これが必携。

    事例紹介・リノベチェックリストも兼ねた見応え満載のBOOKです!
  • お問い合わせ

    リノベーションの各種ご相談はこちらから
    ご相談は無料です
    お問い合わせ