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リノベーション済み物件って何?ポイント一挙解説
「リノベーション済み物件」とは、中古の一軒家やマンションを、業者が既にリノベーションしている物件のことです。自分でリノベーションするのと比べて、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。自分好みにする方法も紹介します。
リノベーション済み物件を購入するメリットは?
■購入してすぐ住める
自分で中古物件を購入してリノベーションするとなれば、一般的に住めるまで戸建てなら最短でも3~4ヶ月、マンションでも2ヵ月ほどはかかります。リノベーション済み物件なら既に完成しているので、購入後すぐに住めるのがメリットです。リノベーションのために業者と打ち合わせする手間も省けます。忙しいけど、すぐにリノベーションされた家に住みたい人には重宝するでしょう。
■完成形を見られるので、イメージとのズレが生じない
中古物件をリノベーションするときは、どんなに綿密に打ち合わせをしても、自分のイメージと出来上がりにずれが生じやすいものです。(名古屋のリノベーション会社ネクストカラーズではVRで改善しています)
その点、リノベーション済み物件は既に完成している状態で購入するので、「思っていたのと違う」ということは起こりません。
■新築物件よりお得
最近のリノベーション物件は、ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変更したり、和室を洋室に変えたりするなど、価値を高める工夫をしています。新築物件よりもお得に購入するのが主な目的なら、それほど不満は生じないでしょう。
自分でリノベーションするのと違って最初から費用が確定しており、予算を立てやすいのもうれしいところです。住宅ローンも1本で組めます。
■税金が減額される場合がある
リノベーション済み物件には税制優遇措置があります。買取再販業者(既存住宅をリフォームして販売する業者)から購入すると、本来なら固定資産税評価額の0.3%である登録免許税の税率が0.1%になり、お得です(2020年3月31日まで)。
リノベーション済み物件を購入するデメリットと対策は?
■家の状況を詳しく確認したいとき
リノベーション済み物件は、壁や柱、梁、床といった構造体が表層部分に隠れているため、状態を確認できないのがデメリットです。劣化しているのに補強工事がされていないと、住んでから様々なトラブルに見舞われるかもしれません。断熱材が不足していたり、配管が古いままだったりする可能性もあります。
業者に確認するのは販売者という立場から限界があるため、気になるようであれば購入前に「ホームインスペクション(住宅診断)」を依頼してみると良いでしょう。これは住宅診断士が目視や機械を使うなどして、住宅の劣化や欠陥の有無、改修の必要性を第三者の視点から診断するものです。
日本では馴染みが薄いかもしれませんが、アメリカでは7割以上の中古住宅の取引で、ホームインスペクションが行われています。構造体の状態が分かって異常が無ければ、安心してリノベーション済み物件を購入できるでしょう。
■もっと自分好みに近づけたいとき
もう1つ、自分でリノベーションするのと違って、100%自分好みの物件を探すのが難しいというデメリットがあります。もし立地が良くて、間取りを気に入っているなら、他の部分については妥協が必要です。もっとも、購入すれば自分の家なのですから、予算に応じて追加のリノベーションをすることもできます。
リノベーション済み物件を自分好みに変えよう
リノベーション済み物件を100%自分好みに変えるなら、あらためてフルリノベーションするのが一番です。けれども、リノベーション済み物件を購入した時点で、既に中古住宅を購入して自分でリノベーションするのと同じくらいの出費をしているでしょう。
そこからフルリノベーションするだけの予算を捻出するのは難しいですし、せっかく完成したものを壊すのも気が引けます。それなら最初から自分で中古物件を購入してリノベーションしたほうがずっと安上がりです。
もし、イメージと出来上がりの違いが不安であれば、VRによって完成イメージを見せてくれる業者を選ぶと良いでしょう。専用のヘッドセットを装着すると、設計図や3Dパースよりもリアルに出来上がりの状態を確認できます。
フルリノベーションまでしなくても、少し手を加えるだけで自分好みに近づけるのは可能です。例えば、家具やインテリアで不満があるところをカバーするのは簡単にできるでしょう。
部分的にリノベーションするのもおすすめです。壁紙の張替えや床の重ね張り、カウンターや本棚の設置くらいなら、それほど大がかりな工事にならなくて済みます。扉や洗面台の交換も比較的低予算でできるリノベーションです。
もう少し予算があって、大がかりな工事を許容できるのであれば、2つの部屋を1つにしたり、逆に仕切りを設けたりする間取り変更ができるでしょう。間取りの変更に伴う補修が最低限で済めば、費用もそれほどかかりません。
まとめ
リノベーション済み物件は購入後すぐに住めて、思っていたのと違うことがなく、予算も立てやすいのがメリットです。一方で、100%自分好みの物件を見つけるのが難しい、というデメリットもあります。住み始めてから部分的にリノベーションすれば、少しでも好みに近づけるでしょう。