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RENOVATIONLIFE
「採光」リノベーションで家を明るく快適に!採光のメリット・方法をご紹介!
日の当たらない方角にしか窓がなかったり、建物に遮られたりするなどして、日中でも太陽の光が入らない物件があります。そのままでは生活への影響が気になるところです。家の中に光を少しでも入れるにはどうすればいいのでしょうか?
日当たりが悪い家はイヤ?デメリットは?
一般的に日当たりが良いのは南向きに窓がある物件です。朝から夕方まで一日中、陽射しを感じられるでしょう。東向きは午前中だけですし、西向きは午後しか入らず、それ以外の時間は暗く感じます。北向きになると陽射しはまったく入らず、せいぜい明るさを感じる程度です。
南向きに窓があっても、周りに高い建物があると陽射しが遮られてしまいます。よその家の窓と向かい合っていたら、互いのプライバシーを侵害しないように、昼間でもレースのカーテンやシェードを引かなければいけません。その結果、ますます暗くなってしまいます
このような日当たりの悪い家で、長時間過ごすのは不向きです。物件価格が安くて夏は比較的涼しく、色褪せが起こりにくいといったメリットはありますが、それ以上に大きなデメリットもあります。
例えば日当たりの良い家に比べると、少し湿度が高いだけで結露が発生しやすく、結露はカビの原因になり、空気中に散乱した胞子を吸い込むとアレルギーや重い病気になる恐れがあります。特にクローゼットなど閉め切った空間ほどできやすいです。これでは迂闊に室内で洗濯物を干したり、お湯を沸かしたりできません。
また日が当たらない分、照明を使う時間が長いですし、冬場は寒くて暖房を強くするでしょう。どうしても光熱費は高くなってしまいます。
もう1つ気をつけたいのが精神面への影響です。日が当たらないことで体内時計が乱れてしまいます。私たちの体内時計は1つのサイクルが24時間よりも若干長く、そのままでは昼夜が逆転するほどズレる仕組みです。ズレをリセットするのが朝の陽射しですが、日当たりの悪い家では明るさが不十分かもしれません。
そのような生活を続けていると、日照時間が短くなることで起こる「冬季うつ」に似た症状が出やすくなります。例えば落ち込みやすい、体がだるい、疲れやすいといった具合です。外に出て陽射しを浴びれば解消されますが、暮らしぶりによっては難しい場合もあるでしょう。
このように日当たりの良し悪しは、私たちの暮らしに大きな影響を与えているのです。
採光を取り入れるリノベーション
日当たりが悪くても、工夫を施せば陽射しを取り入れることは可能です。どのようにして家の中に光を入れるのかを紹介します。
■グレーチングで階上から光を取り込む
グレーチングとは格子や、すのこ状になった溝蓋であり、床材として使えば階下の部屋に光を取り込めます。周りに建物が囲まれているときに効果的で、既存の部屋を取り払って吹き抜けにするよりも簡単です。
リノベーションでは「FRP(ガラス繊維強化プラスチック)」製のグレーチングを使います。強度が高く、熱や寒さの影響を受けにくく、強度もあるのが特徴です。そのままでは素足に食い込んだり、お互いが丸見えになったりするので、無色のポリカーボネートのシートを被せれば光だけを通せます。
■天窓は進化して採光力がアップ
屋根の一部を天窓にすると、真横からは陽射しが入らない家でも、上から採光できます。
ただし、従来の天窓は斜めに切り立った屋根に取り付けるのが原則で、それ以外は大がかりな工事が必要になる欠点がありました。屋根の向きによっては、天窓をつけても思ったように陽射しが入らず、施工方法次第で雨漏りするリスクもあります。
そこで、最近の天窓は日当たりの良い場所で陽射しを取り込み、光ファイバーを使って目的の部屋まで届けられるように進化しました。これなら屋根の形状や向きを問わず採光が可能で工事も簡単です。
■リノベーションでリビングの位置を変える
自宅の窓が一か所にしかなく唯一の窓の部分を活かせていない住宅が多くあります。そのような場合はリビングの位置を変更することでリビング全体に陽射しが入ります。元ある窓による採光を取り入れることで窓事態にコストがかからないでしょう。
他にも色や素材を工夫して部屋の奥まで光を拡散させたり、リノベーションするなら吹き抜けや窓の追加で採光を増やしたりする方法もあります。
まとめ
日当たりの悪い家は結露やカビが発生しやすく、光熱費もかかります。健康にも好ましくありません。それでも室内窓を設けたり、グレーチングや天窓を活用したりするなどして、明るくすることができます。まずはリノベーションで改善できないか考えてみましょう。
ネクストカラーズでは、リノベーションで採光を改善した事例もあります。経験と知識が豊富なスタッフが、お客様のお悩みを解決いたしますので、リノベーションの際にはぜひともご相談ください。