-
RENOVATIONLIFE
シンクを底上げして自分に合う高さのキッチンに!
身長によってシンク(キッチン)の最適な高さは異なります。高さが極端に低いと、調理時や皿洗い時など身体に負担を与えます。身体への負担を減らすには、シンクを底上げすることが効果的です。
本記事ではシンクの底上げをする方法を紹介します。
自分にあったシンクの高さ
各個人の身長によって、最適なシンク(キッチン)の高さは異なります。はじめに「シンクの高さの設定方法」「シンクの高さが身体に合っていないときに起こるリスク」を見てみましょう。
■シンクの高さの計算方法
調理(野菜を切るなど)のことを考えてシンク(キッチン)の高さを決める場合は「身長÷2+5cm」で計算すると良いです。たとえば、身長170cmの人であれば「170cm÷2+5cm」が計算式となって「90cm」という結果になります。
ただし、皿洗いをする場合は野菜を切るときと姿勢(腰の曲がり具合)が異なるため、プラス3cmほど高めに設定した方が良いかもしれません。身長だけではなく姿勢のことも考えて高さを調整しましょう。
なお、シンク(キッチン)の高さは「80cm、85cm、90cm」が基本の高さです。3つの高さのみで説明すると、身長が160cm以下の人は80cm。160cm程度の人は85cm。170cm以上の人は90cmの高さが良いといわれています。
■シンクが合わないと引き起こすリスク
身長とシンクの高さが合っていない場合、下記のことを引き起こすリスクがあるため覚えておきましょう。
・首や腰痛の元になる
シンクの高さが合わない状態だと、極端に首や腰を折り曲げたり中腰になる頻度が増えます。無理な姿勢を続けた結果、首を痛めたり腰痛になる恐れがあります。椎間板ヘルニアやギックリ腰の発症に繋がるため注意が必要です。
・服が汚れやすい
シンクの高さが低すぎると、身体がシンク上にはみ出てしまって水の跳ね返りを受けやすくなるため気を付けましょう。服を水しぶきで汚さないためにも、身長に合ったシンクの高さを選んだ方が良いと言えます。
・力が入らず上手くいかない
シンク(キッチン)の高さが合っていないと、体勢(姿勢)が崩れるため身体に力が入りにくくなります。「フライパンを上手に振れない」「カボチャなどの硬い野菜を切りづらい」という事象が起こって、スムーズに調理することができなくなる恐れがあります。高さを調整する場合は、調理中に体勢が崩れないようにしましょう。
シンクの底上げ方法
シンクの底上げをDIYで行う場合は、下記の材料や道具を準備しましょう。なお、これらの材料や道具はホームセンターで揃えられます。
・アルミパンチング(2枚)
アルミパンチングとは、表面に細かい穴が開いているアルミ板です。安い製品であれば数百円程度で手に入りますが、高い製品だと2000円を超える場合もあります。なおアルミパンチングの種類によって、錆に対する強さも異なります。
・ロングアジャスターボルト
ボルトは、アルミパンチング同士を重ねるために使います。なお、ボルトの長さはシンクを底上げする高さによって異なります。底上げの高さが増えるほど、長いボルトを使った方が良いでしょう。
・両面テープ・接着剤
ボルトをアルミパンチングに止めるときに使います。
・インパクトドライバー
インパクトドライバーはボルトを止めるときの電動工具です。5,000~2,0000円程度で手に入ります。
・電動丸ノコ
アルミパンチングを裁断するときに便利な工具です。シンクの形に合わせてアルミパンチングの大きさを調整するときに使用します。
なおシンクを底上げするときは、下記3つの手順を踏みながら作業をします。
1.シンクの大きさに合わせてアルミパンチングを2枚用意します。シンクの水の流れ具合も考慮してから採寸しましょう。
2.片方のアルミパンチングに両面テープ・接着剤を使って、ロングアジャスターボルトを設置します。ボルトの長さは、シンクを底上げする高さに合わせて調整してください(例.3cmの底上げをする場合は3cmのボルトを設置する)。全てのボルトを同じ長さにすることがコツです。
3.ボルトを設置した面を上にして、もう1枚のアルミパンチングを置きましょう。それをシンク内に置けばシンクの底上げ台の完成です。
シンクを底上げする高さに応じてボルトの長さを調整しなければならないため、案外大変な作業になります。自力でやる作業は、時間がかかると思った方が良いでしょう。
■リノベーション会社で自分の理想を形に
キッチン全体のリノベーションを考えている人であれば、リノベーション会社への依頼もオススメです。身長に合ったシンク台を設置してもらえるため、シンクの底上げ台を作る必要もありません。
ネクストカラーズはお客様の身体に合ったキッチンを提案いたします。興味がある人は気軽に相談してみてください。
まとめ
首や腰を労わる意味でも、シンクの高さは気にした方が良いでしょう。シンクの高さを意識するだけで調理や皿洗いなどもラクに感じます。
自身でシンクの底上げをすることが不安な人は、リノベーション会社に相談するのも良いかもしれませんね。