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HOW TO
中古マンション解体したらどうなってる?図面で見えない部分をリノベーション建築士に聞いてみた
こんにちは。
ネクストカラーズ株式会社(名古屋市)のライター安井です。
中古マンションをリノベーションする時、当然古い内装は全て解体して、
スケルトン状態にしてから新しい空間を創っていくわけですが、
リノベーションでも配置を変更するのが難しかったり、図面を見ているだけではわからなかったりする部分がどうしても出てきます。
今回は、床下の配管について、リノベーション建築士に聞いてみました。
マンションと言っても物件ごとに違う
一口にマンションと言っても、様々です。
そもそもマンションをリノベーションする場合、そのマンションの最上階の部屋なのか、もしくは角部屋なのかなど、同じ建物でも部屋が違えば解体をした時の状況も変わります。
例えば最上階のお部屋の場合、当然上に部屋はありませんが、そうでない階層の部屋の場合は基本的にその部屋の天井は上階の部屋の床下部分ということになります。
当然、そこだけでも違いが生まれるので、リノベーションで解体する際は、最上階かそうでないかは、確認をします。
マンションの共用部分は配管にも存在する
マンションは集合住宅の為、当然「共用部分」と呼ばれる箇所が存在します。
一般的にイメージしやすいのは、マンションの「エントランス」や「駐車場」「エレベーター」といったところでしょうか。
しかし、リノベーションする部屋の中にも共用部分は存在します。
それが「配管部分」です。
これは、あるマンションの図面ですが、赤い○で囲まれている部分「PS(パイプスペース)」が配管が通っている場所。
これについては、上階の方、下階の方と共用の配管が通っていることになるので、位置を変更することはリノベーションを行ってもできないことになります。
基本的には、いわゆる下水が通る配管が通っていることが多いため、「PS(パイプスペース)」から離れた位置にリノベーションして水回り(洗面所やトイレ)を持ってこようと思うと室内に下水の配管を通さなければならない為、床を上げる必要が出てきます。
リノベーションでどんな間取りにしたいか?
いかがでしたでしょうか。
リノベーションは既存のお部屋を一旦解体して、新しい空間を創り上げますが、現実的にご自身がどんな間取りの部屋に住みたいかと、この部屋にはどこに「PS(パイプスペース)」があるのかという点がかなりポイントになります。
「PS(パイプスペース)」の位置もうまく活用した間取りで価値あるリノベーションを行ってくださいね。
リノベーションの間取りで相談したいという方は「ご相談フォーム」からお気軽にご相談下さい。