リノベーション物件で見かける写真で、南欧風な雰囲気の鉄筋コンクリートの物件に表し天井を配したインテインコーディネイトを見かけ、思わず「カッコいい」と漏らした経験はないでしょうか。

 

これこそ、スケルトン天井というものです。

スケルトン天井とはどんなもの?

スケルトンとは本来動物や人間の骨格を意味する言葉ですが、そこから派生して日本では物事が「透けている様」「透明なこと」を意味する場合もあります。

 

しかし建築業界でスケルトンというと「透明なこと」ではなく、建築物の構造躯体そのものや構造躯体の表しのことを指します。

そしてスケルトン天井とは天井材を解体・撤去し、あえて天井懐を見せることで空間を広くみせ、ユーズド感を演出するリノベーションの手法です。

 

実際にマンションやカフェをスケルトン天井にすると、天井を高くできますし、視覚的にもクールさを簡単に演出できるメリットがあります。

 

最近再びスケルトン天井が一気に注目を集めたのは、リーマンショックに揺れた2007年以降、中古マンションのリノベーションがブームになり、インダストリアル(工業的な)デザインが流行ったこがきっかけになりました。

 

つまりインダストリアルデザインの持つ無骨さがインテリアデザインの新しい傾向として受け入れられ、それと同時にスケルトン天井の無機質な味わいが再び評価されだしたのでしょう。

 

スケルトン天井のデザインは、古くは80年代の店舗デザイン等を中心に発展したもので、LOFT等の商業ビルで使われているデザインと言うと、ピンと来るかたも多いのではないでしょうか。

 

しかし、スケルトン天井のアイデアを今の時代風にさせるのに、何か別な要素が必要です。中古(ヴィンテージ)マンションのリノベーションブームとカフェを中心としたインダストリアルデザインは間違いなくそのひとつとなりました。

 

そしていまでは、マンションリノベの定番のデザインとしてすっかり定着しているスケルトン天井。

スケルトン天井はこのような経緯を経て、いま再び高い人気を集めています。

スケルトン天井のおしゃれデザイン

それではスケルトン天井のおしゃれなデザインについて見ていきましょう。

 

スケルトン天井のメリットは、天井と壁の色を変えることでよりおしゃれな空間が演出できます。

スケルトン天井は仕上げに塗装も使われますが、あえてスケルトンのまま塗装をかけず(塗装してもツヤ出しのみ)、反対に壁はスモーキーなパステルに着色すると何とも言えないスイートな空間に落ち着きます。さらに梁やたれ壁のみ、クールなダーク・グレーに塗装すると、梁を活かしたおしゃれな空間に引き締まります。

 

スケルトン天井は意外にカラーで楽しませます。ぜひトライしてみるといいでしょう。

 

またスケルトン天井は天井裏を使うため、配線をスッキリ見せる工夫が必要です。その時のよく使われるのがシルバーダクトです。

このシルバーダクトを合わせると、コンクリートのもつ無骨な風合いにほどよく馴染みます。

シルバーダクトはスケルトン天井のおしゃれデザインのひとつであり、スケルトン天井のメリットといえます。

 

なおスケルトン天井のデザインでもうひとつ触れなければいけないのが、照明器具のことです。

自宅の天井をスケルトンにする場合は、天井懐を解体・撤去しなければなりません。そのため、使える照明器具は基本的にスポットライトに限定されます。スポットライトのレールは配線スペースを兼ねており、天井をすっきり見せてくれます。

もちろん据え置きタイプの間接照明は、自由に選んでもらって構いませんが、天付の照明器具の種類はスポットライトに限定されてしまいます。このことはあらかじめ知っておく必要があるでしょう。

スケルトン天井の注意点とは

最後にスケルトン天井の注意点をまとめておきます。

 

スケルトン天井にするメリットには、ます工事前より天井高を高くすることがあります。しかし工事前の天井が直天井だと高さはアップしません。

 

これは端的にいうと、直天井は上階の床スラブを直接天井とする天井仕上げのことで、直天井には天井の懐がそもそも存在しません。そのため直天井をリフォームしても高さはそのままになりムダな工事になってしまいます。

 

またスケルトン天井は建物を解体してみなければ、実際に使えるものになるかはわかりません。特に古いマンションになると配水管が露出している場合があり、そこからの排水音が耳障りになる場合もあります。さすがにこれでは、スケルトン天井を諦めなければならないでしょう。

 

また排水音が気にならなくても、躯体の状態も実際に見てみないとわかりません。躯体が程よく絶妙に傷んでいればいいですが、意外に劣化の度合いが想像以上に進んでおり、スケルトンにできない場合もあるからです。

 

スケルトン天井に関係するのは躯体(くたい)の傷み具合だけではありません。

スケルトン天井は上階の床スラブが薄すぎると、遮音性や断熱性にも影響しやすく、配線や配管などによっては工事そのものができない場合もあります。

 

次にデザイン的なことでいうと、スケルトン天井は、壁・床の仕上げも重要です。それにはスケルトン天井が生きる壁・床の色合いや質感こそ“かっこいい”スケルトン天井に欠かせません。デザイン的に浮いてしまうのも、リノベ業者のコーディネイト力にかかっているといえるでしょう。

 

ところで、スケルトン天井のリノベに関する相談は、何より経験豊かで、コーディネイト力のある会社にお願いしたいものです。その意味でスケルトン天井を配したマンション・リノベーションなら、ネクストカラーズがおすすめです。

まとめ

理想的なスケルトン天井を構成するには、物件を見る目も問われます。そこがリノベーションや中古リフォームの難しさです。スケルトン天井に興味のある方は、少しでも経験実積のある業者を選ぶとよいでしょう。

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WRITER
安井 俊満
マーケティング

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