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INTERIORRENOVATION
北欧インテリアファンに大人気!?アカシア材の特徴って?
個性の強すぎる床材より、ナチュラルでどんなインテリアにも違和感なく溶け込むような床材を求めるのであれば、アカシアも候補のひとつにあげたいところです。
ここでは、アカシアの特徴や人気の理由についてまとめました。他の床材との比較材料にぜひ活用してみてください。
ナチュラルな木目と落ち着いた色味が人気
アカシアは深みのあるブラウンカラーが親しみやすく、一見、高級木材のウォールナットを思わせる木目が特徴的。スッと走る直線の中に、ところどころ巻き込むように渦巻く模様の木目はどこか日本の古い建築物を思わせ、洋風だけではなく和風のインテリアにも合わせたい木材です。
赤みも黄みも強すぎないアカシアに自然塗装でさらにブラウンを加えれば、ウォールナットにより近い色合いを楽しめます。実際、アカシアをフローリング材に採用して塗装を注文する方の多くは、ウォールナット風の深みのある色への塗装を望むようです。
色を加えるときは、手触りの良さをなくさない、自然塗装にこだわるのがポイントです。
木目や色に次いであげられるアカシアのもうひとつの特徴は、丸太1本の中で場所によって色が異なること。木の中心部はよりダークな色合いで、外側の部分に近づくほど明るさを増していきます。
腐りにくく丈夫な面と、場所によって色の濃淡があるため汚れが目立ちにくいアカシアは、家庭の他に事務所など人の出入りが激しい場所にも最適です。来客の多いご家庭なら、アカシアを床材に採用してみてはいかがでしょうか。
成長速度も速く、現在は東南アジアを中心に商業植林が行われています。建築材や家具材、産業用資材としても人気で、一部希少性を高めている木材が存在する中、安定して供給できるアカシアは今後も需要が高まりそうです。
聖書では香木として使用されていたことが書かれているほど、古来から私たちにとって関わりの深い木でもあります。
耐久性・加工性も人気の理由
よく「家を建てるなら、その土地の木材を使うべきだ」といいます。それは、伐採され建物の一部となった後も、木は呼吸を繰り返しているためです。とくに無垢材は丸太から切り出した、自然の木そのままを使用しています。湿気を吸っては伸び、乾燥すれば縮む特性があります。
アカシアは、この湿気や乾燥で起こる変化を見積もりやすく、寸法安定性に優れています。耐久性の高さを生かして船などに使われる他、家具や食器といった生活に密着したものもアカシアが用いられることが多いようです。
曲げ加工や衝撃にも比較的強い木材で、アメリカの西部開拓時代の馬車では、アカシアの木が馬車を支える車輪や車軸に使われていました。
ちなみに、古代エジプトのファラオの椅子もアカシアが使われています。大英博物館に現物が保存されており、想像もつかないような遠い時代からアカシアが家具材として用いられてきたことが判明しています。
耐久性が高く加工しやすいのが特徴ですが、一方でアカシアに分類される木は1,300種類ほどにのぼり、世界中に分布しているため、産地によってはこの限りではありません。
商業植林が行われている東南アジア産のものなど、丈夫さがウリの産地のもの、種類のものを取り入れてはじめて「耐久性があり加工性も抜群のアカシア」に出会うことができます。
また、海外産の木材を日本で使用する場合は、高温多湿の環境による腐敗だけではなく、シロアリ被害のリスクも考慮しなければなりません。人気の無垢材の中にはシロアリ被害になりやすいものも存在しますが、アカシアはシロアリへの抵抗力が強く、日本でも使用しやすい木材のひとつです。
なんといってもコスパがいいアカシア材
成長速度の速いアカシアは、木材として使用できるまで10年もかからないため、生産者側にも人気です。高級木材の多くは何十年もかけて育てなければならず、その分コストもかかります。
植林して10年程度ですぐに伐採できるアカシアは、その成長速度による恩恵もあり、市場でも手頃な価格で取引されています。日本の場合、アカシアを商業植林している地域の多い東南アジアから距離も近く、アメリカなど遠い国から輸入するより輸送費も安く済むのもポイントです。
産地の環境が与える木材への影響も考えると、日本よりはるか寒い国の木材を使うよりも、高温や多湿に慣れた東南アジア産のアカシアは相性も良いでしょう。近年は日本での輸入量も増加傾向にあり、今後ますます既存の希少木材に代わる身近な存在となりそうです。
色味や木目に高級木材のような特徴を持つアカシアは、コストを抑えつつ内装にこだわりたい方にもぴったり。塗装や着色にも向いているので、ウォールナット風に仕上げる他にも、部屋の雰囲気に合わせて黄みや赤みを加える楽しみ方もあります。
まとめ
アカシアは大振りな木目と落ち着いたブラウンカラーが特徴の木材です。塗装次第で高級木材のウォールナットそっくりになることと、コストパフォーマンスの高さから、費用を抑えつつ内装にこだわりたい方におすすめです。リノベーションに興味がわいた方はネクストカラーズまで一度相談をおまちしております!
耐久性もあり、シロアリへの抵抗力もあるため、実用的な面を重視する方も、フローリング材の候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。